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躁鬱とうつ病との違い|専門機関を受診しましょう

病気の治療方法

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躁鬱のような精神疾患は、治療の効果を感じるまでに時間がかかります。身体的な病気だと痛みが緩和されたり、傷口が治ることで症状が良くなっていると実感できますが、躁鬱は患者本人の考え方や行動そのものを変えながら治療を進めていくので目に見えた治療の効果はありません。しかし、治っている実感がないからといって治療を途中でやめてしまうとさらに病状が悪化してしまうので、一度治療を開始したら最後までやり遂げるべきです。基本的に、躁鬱の治療では薬物療法と精神療法を行ないます。躁鬱の薬物療法では様々な薬を組み合わせながら症状の改善を目指します。まず、中心となる薬が気分安定薬です。躁状態と鬱状態との波が大きいとそれだけ病気の症状は重くなり、治療も難しくなります。そのため、気分安定薬を使って気分の波を安定させ、治療をスムーズに進めていきます。治療の初期段階から使いますが、治療が上手く進まずに妄想などの重篤な症状が現れ始めると抗精神薬を追加させて、症状を緩和させます。抗精神薬には躁状態で感じるイライラ感や気分高揚を落ち着かせる働きがあり、同時に快適な睡眠が取れるようにサポートする作用もあります。また、最近開発された抗精神薬は躁鬱の再発を防止する効果もあるので、治療に導入する病院も多くなっています。さらに、薬物療法では抗うつ薬や睡眠薬も使用する場合がありますが、実は抗うつ薬には鬱状態から躁状態に変化させる場合もあるので、積極的には処方されません。睡眠薬は不眠などの症状が見られる場合に処方され、服用を止めるときは徐々に量を減らしていく必要があります。躁鬱は再発する確率が高いので、ある程度症状が回復した後も飲み続けるようにしましょう。

躁鬱の治療では、薬物療法の他に精神療法も行なわれます。精神療法には心理教育や認知行動療法など様々な種類があり、症状に合わせて使い分けていきます。まず、心理教育では医師と患者が一対一で話し合いをして情報共有を行ない、患者の病気の状態を認識し、理解を深めていきます。この心理教育は場合によっては患者の家族も一緒に行なう場合があるので、それぞれが治療や病気に関して同じように理解を深められるので、その後の治療も円滑に進むでしょう。また、具体的な治療方法や対策方法を知るために他の躁鬱患者との交流を行なう集団療法もあるので、積極的に話し合いに参加することで自分の病気と向き合い、治療に対して前向きになれるはずです。認知行動療法では、患者自身に定着しているネガティブな考え方を認識してもらうために柔軟な発想をするトレーニングを実施します。認知行動療法で鍛えた考え方を日常生活に反映させることで、最終的に気分の波が大きくならないように気分を整えられるようになります。