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躁鬱とうつ病との違い|専門機関を受診しましょう

正しい治療が大事

看護師

年々患者数が増加している躁鬱病は、発症する具体的な理由は判明していませんが、一般的に躁鬱は遺伝的な要因や環境要因、元々の性格などが複雑に絡み合って発症すると言われています。遺伝的な要因の場合、遺伝病のように1つの遺伝子から病気が発症する訳ではなく、色々な遺伝子が合わさることで躁鬱を発症させます。また、躁鬱になりやすい環境というものがあり、仕事や新生活などで今までの生活が大きく変化したり、家族や友人など親しい人が亡くなって精神的に立ち直れなくなったときに情緒不安定な状態になり、無理に頑張ろうとしたり気分が落ち込むなどの状態を繰り返すことで、自然と躁鬱状態に陥ってしまう可能性もあります。また、性格的に躁鬱を発症させやすい人は、社交的でユーモア性があると言われているので自分の性格を把握するためにもネットなどでセルフチェックをすると良いでしょう。さらに、殆どの場合躁鬱はうつ病を経て発症します。長い間鬱状態が続き、そこに様々な要因が合わさることで突発的に躁状態が現れ、結果的に躁鬱へと変化してしまうのです。躁鬱は、精神科などで治療ができますが、状況に合わせて正しい治療を行なわないと思いリスクを背負うことになります。うつ病よりも再発する可能性が高いので、今までどおりの日常生活を取り戻したいのなら、実績のある病院に通って、最適な治療を受けましょう。

躁鬱を正しく治療しなかった場合のリスクとして、自殺をする危険性が極めて高い点が挙げられます。通常、普通のうつ病は気力が低下していて、好きなことも出来ずにずっと寝たきりになってしまうので、自分で命を絶つ可能性も低くなります。しかし、躁鬱は気分が昂ぶって行動的になる躁状態と気分が落ち込む鬱状態があり、躁から鬱状態になった時に、突発的な行動をする場合があります。鬱状態に陥ってからは躁状態で自分が行なった衝動的な行動を思い出し、激しい自己嫌悪に陥って自分のことを責め立ててしまいます。躁のときは外部に向いていた破壊衝動が今度は自分に向いて、自分自身を傷つけるような行動を取り始めるのです。さらに、躁鬱には心と体の状態が合致しない混合状態があり、焦燥感やネガティブな感情が入り混じって居ても立ってもいられなくなります。そうなると行動力が違う方向に働いて、自殺を遂行してしまいます。海外の調査によると、躁鬱患者の実に二割以上が自殺によって命を落としています。また、治療をきちんと行なわないと何度も再発を繰り返し、社会的な信用を無くす可能性があります。躁状態で衝動的な行動を取ると周囲に迷惑がかかったり、トラブルを自ら招いてしまうので、たとえ病気が完治したとしても、その後の生活が送りづらくなるのです。そのため、精神疾患の治療は自分で判断で取りやめにせず、処方された薬はしっかり飲むようにしましょう。